その男は、オステオパスとしての生涯を、メカニカルリンクに懸けた。

CIMG6228.JPGメカニカルリンクの創始者ポール・ショフールは、当時のフランスで医師以外には禁止されていたオステオパシー(現在は、国家資格)をおこなったことでフランス当局に訴えられること4度。
その圧力にも屈せずオステオパシーをやり続け、今なおメカニカルリンクの発展に尽力する。
彼のオステオパシーに対する一途で真摯な思いが息づく「メカニカルリンク」は、40年という長きに渡って地道に続けられた臨床と研究の集大成である。
その成果を、今、我々は目撃し、体感し、そして学ぶのだ。

大胆かつ緻密な戦略。

CIMG6708.JPGメカニカルリンク・アプローチとは、戦略である。
大胆かつ緻密に人体の構造をユニット化し、繊細なタッチで、そのすべてを包み込む様に傾聴する。
そう、メカニカルリンクの戦略とは、傾聴による検査に重きを置くということである。
その理由を説く時、ショフールは晩年のトム・ダマーD.O.の言葉「オステオパシーは、75%が検査で、25%が治療である」を引用する。
そしてこう続けるのである「傾聴による全身検査の結果が、その治療が効果的になるかどうかを決めるのだ」と。
そのため、メカニカルリンクでは一定のプロトコルに従って、全身を検査する。通常の臨床において、筋・骨格はもちろん、内臓、動脈、自律神経、末梢神経に至るまで検査を行うのだ。その検査の量と質が、治療の決め手なのである。

軽やかな一瞬。

P7180638.JPGリコイル。
メカニカルリンクにおいて使用される、唯一の治療テクニック。
その治療は、一瞬。そして、驚くほど軽やかだ。
ショフール曰く「構造に風が吹くように」テクニックを施す。
リコイルの軽い衝撃が、水面に広がる波紋のように広がり影響を及ぼす。
シンプルでいて、非常に強力なツールである。

見つけて、治して、放っておきなさい!

CIMG6634.JPG「見つけて、治して、放っておきなさい」は、オステオパシーの創設者A.T.スティルの言葉である。
メカニカルリンクは、まさにこの言葉を体現する。
全身をくまなく検査し、見つける。
そして矯正し、治す。
後は、母なる自然が体を癒してくれるのを待っていればいいのだ。

A.T.スティル以降脈々と続くオステオパシーの進化。
ある種の集大成。それが、このメカニカルリンク・オステオパシーアプローチである。